「ルパンの消息」「六の宮の姫君」「算法少女」
最近印象に残った本です。「ルパンの消息」これは文句なく面白い!よく出来ています横山秀夫さんは警察小説が鋭い切り口で人気ありますね。昭和という時代私も近い世代なので懐かしく青春時代を思い出しました。時効が24時間に迫った15年前の高校女子教師の墜落死、自殺とされたのが一本の電話タレこみで殺人事件に、、三人の不良高校生がテストの答案用紙を職員室に盗みに入る「ルパン作戦」から時間はさかのぼりあの「三億円強奪事件」まで出てきます。平成生まれの社会人が登場してきた現代私には昭和が懐かしい限りです。「算法少女」安永4年1775年に刊行された算法少女の史実をもとに遠藤寛子さんが丁寧に書かれた歴史小説、著者は教師をされていたそうで少年少女向きの行間の広い大変読みやすいそう夏休みの読書感想文に向いているかもしれませんね。父から算法の手ほどきを受けていたあきの物語であの時代庶民の間にも算法を習う習慣が広がり日本はほんとに知的レベルの欲求が高い国民だなと感心しました。途中算法の問題が出てきます、、が回答がわかりませんでした「六の宮の姫君」これは推理小説ミステリーなのですが特に殺人や大きな出来事はおこりません、。知的謎解きミステリーというかなんというか、、、卒論を前にした文学部の女子学生が芥川龍之介をテーマに六の宮の姫君(王朝小説?残念ながら私は芥川龍之介はあまり知りません。彼をの自殺にいたる経緯こういう破滅型の作家というのはどうも、、、)をアルバイトで入った編集社で資料集めや図書館で調べながらと地味な方法ですが、、芥川をめぐる人々(菊池寛など)を交えて知的レベル(あくまでこの小説は知的だと思います!凄いわ北村さん!)でミステリーと解いていく小説です。感想は、、、微妙です面白くなかったわけではないいやむしろ菊池寛(確か昼ドラで「真珠夫人」を見たくらい)や芥川の作品を読んで見たいという広がりはありそうです。
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